国民の貴重な財産である農業・農村の大切さ、多面
的な役割を広く、一般にもアピールし、それを支える農業農村整備事業の理解を得るPR活動の一環として、去る9月20日に三重県、伊勢新聞社後援のもと、第6回守ろう水・土・緑キャンペーン「ワクワク・ドキドキダム探検隊」を開催した。当日には、津市内の親子連れ15組34名が参加し、楽しい1日を過ごした。
安濃ダムでは、津市他1市3町の広大な地域に米や野菜を作るのに必要な水を溜めているダムの重要性や用水施設について、ダムを管理している三重県津地方県民局農水商工部の池澤副参事より説明を受けた後、ダム探検となった。
探検では、エレベーターで50m下まで降り、普段は入れないダムの監査廊を通
り、外に出て放流施設を下から見上げたり、水を止めている操作盤を触ったりしていた。参加者は、監査廊をものめずらしそうに辺りを見回しながら歩き、「涼しくて気持ちがよい。」と言い合いながら、また担当者の個々の説明後「地震のときどうなるのですか。」などの質問をし、その都度丁寧な回答を得て、そのたび頷くなどして納得していた。
探検終了後、安濃ダムのさらに上流にある「落合の郷」で昼食を兼ねた、うどん作りや竹馬づくりを体験した。
うどん作りでは、昼食でおいしく食べたうどんを生地作りから体験した。安全で安心な小麦を使い、小麦に塩水を徐々に加えながら、均等になるまで練り合わせ、しっかりなじむように足踏みし、生地を作った。特に足踏みでは、子供たちが争うように順番をとり、自分の番になれば、嬉しそうに笑顔を振りまきながら生地を踏んでいた。最後に生地を延ばし、テレビでしか見たことのないような包丁を使い、細かく切った。切った生地が太くなったり、細くなったりしたが、それぞれおみやげとして家に持ち帰った。
竹馬作りでは、針金で巻き、組み立てるだけであったが、うまく巻くことが出来ず、汗をかきかき、スタッフの手伝いを得ながら作り、出来上がるごとに歓声をあげていた。出来上がった竹馬で早速乗って遊んだが、初めての子供たちが多く、親やスタッフに支えてもらい、恐る恐る一歩一歩進んでいた。なかには、1人で乗れるようになり、その都度廻りの参加者やスタッフから拍手を得、誇らしげにしている子供たちもいた。
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